デジタル化 が重要な経営課題に 

経営者たるもの「デジタルは苦手・・・」などと言っていられる時代ではなくなりました。経営者の仕事として、 IT 戦略 を適切にマネジメントすることの重要性が年々高まっています

2019年7月、デジタル決済サービスを提供している大企業の社長が、セキュリティの基本的な情報である二段階認証について知らなかったという衝撃的なニュースが駆け巡りました。

デジタル決済サービス会社にとっては事業の根幹を揺るがしかねない致命的な問題ですが、一般企業においてもデジタルを正しく理解し、ITを高度に活用出来るかどうかが企業の命運を握る時代となりました。

経営者自ら取り組む 

IT を経営の力にするためには、どうすれば良いのでしょうか・・・。

まず、経営者自らが当事者として、IT 活用に取り組む意志を持つことが重要です。デジタルツールは慣れてしまえばどうってことないものです。経営者自身が積極的に新しい技術を活用していく姿勢を見せることで、社内の意識改革にもつながります。

二段階認証も多要素認証も実際にユーザーとして使っていなければ、その本質的な意味を理解することも事業における価値を正しく判断することも出来ません。

もはや、DX=デジタル・トランスフォーメーションの進化を止めることは出来ません。今後は、ますます社会のあらゆる場面にデジタル技術が浸透してきます。生活者、ビジネスマン、経営者として、デジタル技術に対する基本的な哲学を確立しておくことが極めて重要になってくることでしょう。

相談出来る IT パートナー

大航海時代、未知なる大海原への旅には、羅針盤や四分儀などの道具とともに、天文学や数学、海図を使いこなす航海士が欠かせない存在でした。現代のビジネスは、広大なデジタルの大海原への航海とも言えます。会社の舵取りをまかされる経営者にとって、IT 技術と経営を俯瞰 して相談出来るナビゲーターは必須の存在と言えます。

IT コンサルタント、IT コーディネーター等の専門家を迎えること、あるいは、IT を積極的に活用している経営者仲間を探して、交流の機会を増やすことなども有益でしょう。いずれにしろ、現代の経営では、IT の専門家を経営者のブレーンとして持つことが出来るかどうかが、経営戦略上の重要な鍵を握るものと考えられます。

こうしたパートナーを選定する上でのポイントを、3つの視点から考えてみましょう。

  1. 中小企業を理解しているか
  2. 知識がアップデートされているか
  3. 実際にプログラムを書いているか

1.中小企業を理解しているか
大企業出身の IT コンサルタントや、大企業を相手にビジネスをしている IT ベンダーは、中小企業の実情にマッチしていないことがあるので注意が必要です。

大企業では、情報システム、企画、広報、営業、技術、開発、管理、総務、法務といった多くの部署、担当者がいることが前提になっており、一人で何役もこなさなければならない中小企業とは仕事の構造が全く異なっています。大企業の看板と予算があってこそ使える外注企業も、中小企業の予算では使えないことも多くなります。

中小企業を理解しているか

2.アップデートされているか
失われた20年とも30年とも言われる中、日本社会の状況は大きく変動しています。IT 技術も PCからスマホ・タブレットへ、Windows 一強からマルチ OS へ、ハード志向からソフト志向へ、自社運用からクラウドへと大きな変化がいくつも起きています。

政府や金融機関でさえクラウドを活用する時代にクラウドを避けていては、効果的な IT 投資も出来ないでしょう。IT 環境が変われば、運用方法も開発技術も変化しています。※ただし、クラウド万能論に迎合するのも危険です。盲目的に流行に追従するのも良くない傾向です。

知識がアップデートされているか

3.実際にプログラムを書いているか
前項とも関係しますが、実際にプログラムを現役で書いているかも重要です。管理者やコンサルになってからのキャリアが長いと、最先端のプログラム言語、インフラ環境、IT 技術についての理解がなくなっていることがあります。

昔の感覚だけでは現在の技術を正しく判断出来なくなり、実際に手を動かしていないと理解出来ない事がどんどん増えていきます。これは、IT に限らず、多様な職種で言えることです。

官僚、学者、管理職など、長い間、閉鎖的な組織で仕事をしていると、どうしても過去の事例をなぞり、現状にそぐわない判断をすることが多くなります。

実際に手足を動かしていないので、最新の実情を把握出来なくなるのです。IT においても、この現場感覚を持っているかどうかは重要なポイントになります。

実際にプログラムを書いているか

上記のポイントを考慮して、IT コンサルタント、IT コーディネータ、IT に強い税理士や中小企業診断士等、経営者のブレーンとして適切な方を探しましょう。地域社会や経営者団体等で、IT を上手に活用している経営者を見つけて、交流・情報交換の機会を持つことも効果的です。しかし、適切な人を見つけるにも、見極めるための期間や試行錯誤も必要ですし、忙しい経営者にとっては面倒な問題でもあります。ついつい、先送りしているうちに、どんどんデジタル対応が遅れていくことになりかねません。

IT  コーチング「IT enGene」

ここでお勧めしたいのが、経営者向けの IT コーチング サービス「IT enGene」です。

経営者のみなさまがご自身で IT を活用すること、IT 戦略を考えていただくことを支援します。

以下のようなテーマで IT 活用の方法を紹介して、実際に操作を体験したり、手を動かして設定を行うことで、実践的 IT スキルを高め、IT センスを磨いていただくことができます。

セッションテーマ
◎情勢把握=インプット
◎知的生産 =アウトプット
◎機器管理 / セキュリティ・運用
◎各種ITサービス・ソフト

コーチについて

本稿を書いている 佐藤良晴 と申します。1990年代のパソコン黎明期から変化の激しい IT 業界で30年に渡り、事業を営んで来ました。現在も、株式会社エンウィット代表取締役として、受託開発、請負業務から自社企画の事業開発まで、多様な案件に自らの手足と頭を使って取り組んでいます。

Yoshiharu Satoh

AWS ソリューションアーキテクト であり、現在も多数のサイトをクラウドで管理運営しています。「野鳥の鳴き声図鑑」等の iOS アプリのプログラムを書き、FileMaker でデータベースソリューションを開発し、PHP/JavaScript でプログラムを書き、PhotoShop/Illustrator でグラフィックを制作し、CADで設計した治具を3Dプリンタで出力して、電子基板をハンダ付けしてマイコンを組み立て、クラウド会計ソフトで決算書を作って、ネット広告を管理して、(以下略)・・・しています。

めちゃくちゃ、手を動かしてます! 我田引水ですが、前述した IT パートナーのポイントもクリアしていそうですね。 ※詳しくは、開発実績やブログ等もご覧ください。

コンサルタント、コーチ、インストラクター、プログラマ、相談相手として、経営者のみなさまの IT 活用を支援いたします。

メッセージ

IT ・デジタルが苦手な経営者の方々の力になればと思い、本サービスを企画いたしました。

わたしは昭和の生まれで、デジタルネイティブ世代のようなデジタル・SNS 志向 ではありません。どちらかと言えば、アナログ的なもの、自然や動物、日本文化・伝統を愛しています。

自然が好きで、1995年に首都圏から自然豊かな八ヶ岳南麓に移住したくらいです。現在も、バードウォッチングが趣味ですし、陶芸や蕎麦打ち、お茶の手揉みに熱中した時期もあります。

一方で、IT ・デジタルは今後のビジネスにも、より良い社会を構築する上でも、重要な課題だと考えています。

わたし自身、デジタルツールを使いこなすことで、自然豊かな地方で働き暮らす、いまのライフスタイルを確立することが出来ました。自由な時間を得て森を散策する時間を持つことが出来たのは、IT で仕事を効率化してきたからです。

IT の流行や先端技術への盲目的な追従はよろしくありません。あくまでも人間らしく生きていくために、より良い経営をするために、デジタルツールを使いこなそうという提案です。経営課題や業務特性、企業体質や企業文化に最適な IT 技術を適合させることが重要です。

IT 活用、ご一緒に取り組みましょう!

経営者・管理者向け IT コンサルティングおよびコーチング

ENWIT の実績、システム開発の事例や技術について詳しく知りたい方は 「DX・デジタル技術活用セミナー」 にご参加ください。

また、電子書籍 「中小企業経営者のためのDXガイドブック〜デジタル社会でビジネスを再構築する〜」 でもデジタル化の進め方、考え方について解説しています。Kindle Unlimited に加入されている方は無料で購読いただけますので、ご活用ください。

中小企業経営者のためのDXガイドブック
〜デジタル社会でビジネスを再構築する〜

DX enGene エグゼクティブ

経営者・管理者向け IT コンサルティングおよびコーチング

1対1のパーソナルセッションです。ご自身の課題にご自分のペースで集中していただけます。初回はオフラインで、2回目以降はオンライン・オフラインご相談の上で。
  • IT・DX 関連情報についてのご相談
  • IT サービス、ソフトの紹介や解説
  • ビデオ会議(Teams | ZOOM)または オフライン
  • 180分 / 月1回 または 90分/ 月2回
  • 日時はご相談の上。申込フォームから希望日時いただければ、日程調整いたします。
  • 最低契約期間 3ヶ月(4ヶ月以降、任意継続)

推奨環境

経営者自身の IT 環境について

ソフトや詳細についてはセッションで案内しますが、推奨環境について少し解説いたします。IT enGene では、以下の構成を推奨しています。

・スマホ = iPhone
・タブレット = iPad
・パソコン = MacBook

iOS とmacOS は、操作性の共通化、IDやパスワードの共有、デバイスを横断したコピー&ペーストなど、高度に統合されています。セキュリティ、OS の管理にかかる手間も最小限にとどめることができます。

一方で以下のような構成は生産性を著しく落としているので推奨いたしません。

・スマホ = Android
・タブレット = iPad
・パソコン = Windows

意外とこういう構成の方が多いのですが、何らかの必然性がない限り、わざわざ、3種類の OS の使い方を覚えて、管理する手間を増やす意味はありません。

もちろん、周辺機器、財務会計や業務系ソフトが、Windows しか対応していない場合もありますし、必要で使っているなら問題ありません。

しかし、安いからという理由で Windows パソコン(特にハードディスク型)や Android スマホを選んでいるとしたら本末転倒です。わずか数万円の差で、膨大な時間を無駄にしていることになります。

Windows パソコンで、起動やOS アップデートの完了を待っている数分間も累積すれば、どれだけの時間を無駄にしていることか!

Mac / Widnows のいずれにしろ、パソコンのハードディスクはやめて SSD にしましょう。ハードディスクとSSDにおける起動時間、スリープからの回復時間、全体的な動作速度の差は圧倒的です。

筆者は Android アプリの開発もしているし、Windows でしか使えない機器(CNC/ガーメントプリンタ/昇華インクプリンタ等)も利用するため、Android も Widnows も使っています。しかし、経営者としての仕事のコアは、iOS / macOS で行っていますし、プログラマ/エンジニアとしての仕事の大半、画像編集などのクリエイティブワークは、macOS で行っています。

Microsoft Office も文章入力にかかせない日本語入力システムの ATOK も、macOS / iOS で使えるので、ほとんどの仕事は、iPhone + iPad + MacBook で効率的に行えます。