Dormouse × IT
森の妖精ヤマネと、情報技術。
手のひらにのる小さな森の住人、ニホンヤマネ。氷河期から生き延びてきたこの希少な生きものの保護研究を、私たちは「好きな生きものを、自分たちの専門で守る」というかたちで支えてきました。
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ヤマネを、知っていますか
ヤマネは、体長わずか8cmほど、体重18gほどの小さな哺乳類です。ふさふさとした尾を持ち、夜の森を身軽に動きまわります。なかでもニホンヤマネは日本だけにすむ固有種で、頭から尾の先まで一本の黒い筋が走るのが特徴です。
その祖先は古く、約50万年前の化石も見つかっています。生きた化石とも呼べるこの希少な生きものは、国の天然記念物に指定されています。
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一年の半分を、眠る
「ヤマネ」の名は、冬眠する習性に由来するとも言われます。餌の乏しい冬を、ヤマネは体を毬のように丸めて眠ってやり過ごします。その眠りは深く、一年の約半分を冬眠に費やすほどです。
無理に動いてエネルギーを費やすのではなく、春を信じて待つ。最小限の資源で、最大限に豊かに生きる——その姿は、私たちが大切にする「ムリ・ムダ・ムラを省く」という考えにも通じています。
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開発と保全の、はざまで
八ヶ岳南麓の森は、ヤマネにとって貴重なすみかです。けれど、高原を横断する道路の開通によって、ヤマネの棲む森は分断されてきました。樹上で暮らす生きものにとって、森が断たれることは、餌場や繁殖の機会を失うことを意味します。
こうした課題に向き合うために生まれたのが、樹上性動物のための歩道橋「アニマルパスウェイ」の取り組みです。ヤマネの保護研究は、森をつなぎ直す活動へと広がっていきました。
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ニホンヤマネ保護研究グループ
夜行性で、一年の半分を眠って過ごすヤマネ。その生態には、いまも未解明の部分が多く残されています。ニホンヤマネ保護研究グループは、研究者や市民が力を合わせ、地道な調査と研究を続けてきました。その成果は、国内外の学会でも報告されています。
私たちエンウィットも、このグループの一員として活動に参加しています。
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エンウィットの、関わり
関わり方は、私たちらしく。生態調査で得られたデータからヤマネの行動範囲を描き出すソフトウェアをつくり、観察から分析、そして研究成果の発信まで——一連のワークフローに、情報技術を役立てています。
好きな生きものを、自分たちの専門で守る。それが、いちばん長く続けられる関わり方でした。自然から受けとった知恵は、めぐりめぐって、私たちの仕事の底を流れています。
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